④一目均衡表

一目均衡表は1936年に一目山人(細田悟一)が作ったテクニカル指標です。「Ichimoku」として世界中で利用されています。とても奥が深く熟知するのはかなり時間を要します。そこで今回は基本的なポイントをご紹介します。

一目均衡表の肝は、相場は「売り手」と「買い手」の『均衡』が崩れた方向へ動き、方向性が確認できればその流れは続くという点です。そこに「時間軸」を見ながら相場の動向を予測します。

基準線・・・ローソク足過去26本の最高値と最安値の中間線

転換線・・・ローソク足過去9本の最高値と最安値の中間線

遅行スパン・・・終値をローソク足26本前にプロット

先行スパン1・・・基準線・転換線の中心をローソク足26本先にプロット

先行スパン2・・・ローソク足過去52本の最高値・最安値の中心をローソク足26本先にプロット

先行スパン1と2の間を「雲」と呼びます。

使い方

  1. 基準線が上昇方向で転換線を上抜いたら買い、逆の場合売り
  2. 雲は厚い抵抗帯と捉え、そこを抜けると方向転換したと考える
  3. 遅行線がローソク足を上抜いたら買い、下抜いたら売り

実際には一目均衡表には、波動という概念が有ります。しかしまずは上記3つについて理解してください。それだけでもざっくりと方向性が見えます。

①を見やすくしたものです。青で囲んだ所が基準線が転換線より上、赤がその逆です。

ここに「雲」の概念を重ね合わせてみましょう。ローソクが雲より上を黒枠、逆を黄枠で囲みます。

上昇の条件が2つ重なったエリアと、下落の条件が重なったエリアはこんな感じになります。

最初の上昇は説明の必要無いですね。問題は次の下落です・・・実際はローソク足は上昇しています。

これはローソク足が雲を抜けた後、良く見られる動きです。雲抜けしたらもう一度雲に戻ろうとするんですね。そこで雲に弾き返されると本格的な転換となります。

次の上昇はたまたま合致していますが、エントリーすべきではありません。水平な雲の周辺で方向が定まらず、雲に出入りしている状態です。

その次の下落も合致していますが、エントリーするには早いです。先程も申し上げた通り、雲抜け後もう一度雲に戻ろうとするケースが多いからです。

最後の下落は、雲抜け後再び雲に弾き返されたので転換したと見る事ができます。エントリーできるポイントですね。

3番目の「遅行線」も見てみましょう。

赤丸は遅行線がローソクを下抜いた点、緑丸は遅行線がローソクを上抜いた点、矢印はその時の現在値です。(※遅行線は現在値の26本前に描画される為)

確かに赤丸の矢印から下降、緑丸の矢印から上昇しています。

いくつかの条件をクリアしているポイントでエントリーする事で、勝率はかなり高まります。

今回5分足のチャートを使いましたが、本来一目均衡表は日足での精度が一番高いです。なので日足で一目均衡表を使い方向性を見定め、短い足では他のインジケーターを組み合わせるのが良いでしょう。

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