母は「エホバの証人」でした。

エホバの証人は聖書を信じています。
文字通りに信じていたり、都合よく解釈したり色々ですが。

聖書には「神」が人間を創造したと書かれているので、聖書を信じるエホバの証人は絶対的にこのことを信じて「進化」を否定します。

子供の時、進化論を学んでもそれは間違いだから、テストの答案用紙に答えがわかっても答えてはいけないと言われました。

アウストラロピテクスとか北京原人とかネアンデルタール人とかは、発見されたものはほんの小さな断片ばかりで信ぴょう性がない。
チンパンジーの骨の寄せ集めをして勝手に学者がねつ造したものだ！とエホバの証人出版の本には書かれていた記憶があります。

正直、知的な部分を考えると動物と人間は違います。
それを授けたのは神なのでしょうか？
人間になりかけのサルは今のところ見かけません。
だから、サル→人間にはなりえないのでしょうか？？

たまたまテレビをつけていたら、「NHKスペシャル」があっていまして、タイトルが『人類誕生』ですよ。

私が見たのは２回目のシリーズでホモ・サピエンスとネアンデルタール人の出会い。

そこで語られたのは、アフリカ大陸の一部の人を除いて、ほどんどの現代人に「ネアンデルタール人」の遺伝子が受け継がれているというもの。
日本人の場合、遺伝子の２％ほどをネアンデルタール人から受け継いでいるそうです。
ナビゲーターの”高橋一生”さんも、2.4％だったかな？受け継いでいるということでした。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが出合い、混血になっていった過程はとても面白く、さすがNHKって感じな番組だったわけです。

私的にはこの話、もうすご～く面白い。
寄せ集めだった骨からなんと遺伝子解析ができたのですね！
学者さんたちが、ねつ造していたわけでは無かったんですね！
これじゃ、世界中の創造論者たちには反論も何もできませんよね？

聖書を文字通りに信じている人たちにインタビューしてみたい！
エホバの証人は何と答えるのだろう？

進化したであろう証拠が次々と明らかになるにつれ、創造説を唱える人がどうこたえるのか？に興味が湧いてしまいました。

ま、特にエホバの証人に関わったので、彼らがどう説明するのだろうと言う好奇心ですね。。

しかしながら、科学の発展は素晴らしいです。
まあ、過去にさかのぼって調べることは不可能ですから、「神」的存在が最初の”サル”的な生物に”知性”をちょっと与えたから、サルが変化（進化）していった可能性も否定はできませんが、まあ、現在の人間よりはずっとサルに近かったわけで。。。

あなたの遺伝子を調べれば「ネアンデルタール人」の遺伝子が数パーセントありますよ！
神の創造を信じる人に、進化論説を否定できない根拠を自分の体がもっているという悲しくも面白いお話でした。